第23回
オーキッド
毎年ベランダが蜂の巣の候補として狙われます…アシナガさん、蜂の子料理って知ってるかな?
昆虫食よりはミドリムシを全力で推したい、らぼ子です!
唐突ですが洋ランの胡蝶蘭やカトレア、美しいですよね。
蘭は祝い事の常連ではありますが、植物界では新人です。植物が育ちやすい条件の整った土地にはすでに先輩が場所取りをすませていた為、生息地が限られニッチな方向に進化することになりました。
僻地でこっそり生息してみたり、木にくっついて栄養補給したりと地道に開花していた結果レアキャラ化し、乱獲されます。
そしてCITES(ワシントン条約:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)にて保護されることになり、輸出入に規制がかけられて今に至ります。
なので、輸入品でオーキッドエキスなどが含まれる場合、それはCITESに対応した栽培品を原料としていることになります。(規制外ということです)
もしも、この規制がかかっているオーキッドエキスを配合する化粧品はとんっっっでもなく手間暇コストがかかるものになります。
①海外に輸出しようとすると密輸しかない。②密輸品は大手には売れない。
③無名のハイコストコスメを流通にのせるのは難しい(大々的に宣伝したとたん捕まる)
パッケージに蘭の写真入れただけで目立つし摘発しやすい。
④しかもオーキッドエキスはレアだけど、配合する目的は保湿や抗酸化なので他の成分でも代替可能。
入ってるとリッチな気分になるバルサミコ酢やマツタケみたいなポジション。
つまり、規制のかかっているオーキッドエキスは犯罪に手を染めてでも使いたいような化粧品成分ではないということなのです!
化粧品に加工されて容器に封入されているアイテムに関しては輸出入の規制をゆるめても問題ないはずなんです。
規制のかかってる種類の蘭はそもそも量産が難しいので化粧品に使われる可能性が低い…というか化粧品に使えるくらい量産できたら絶滅危惧じゃなくなるわけで。規制対象外しかありえないんです。
成分としてのディスリが入ってますが、生命力があってゴージャスな植物なので活躍の場が増えて欲しいというのが本音なんですよね。規制によるハードルで選ばれない植物になってしまうには、あまりにも惜しい。
蘭愛好者も高齢化で減ってきているので新規のファンを獲得するために動きが欲しいところです。
保護の為の規制も大事ですが、CITESに対応した栽培品をエコ原料としてガンガン販売し、売り上げを保護の資金に回すなどの循環を作った方が結果的に保護も進むように思うので、ここは独自の蘭研究所を持つゲラン様に指揮をとってもらいたいなぁ。独占してないでトップダウンからので循環希望です。
次回は「またですか!?日焼け止め…」をお伝えしますね!