店頭で試して選んだはずなのに、自宅で使ってみると顔だけ白く浮いたり、反対に暗く沈んだりすることがあります。せっかく買ったファンデーションが合わないと、使うたびに気になってしまいます。ただ、色が合わない理由は、商品そのものではなく、見え方や塗り方に原因があるケースも少なくありません。
そこで本記事では、色が合わなくなる主な原因と、手持ちのファンデーションでできる対処法を整理しました。あわせて、なじませ方のコツや、次に選ぶときのポイントも解説します。
目次
色が合わない主な原因
ファンデーションの色が合わないと感じたら、まず原因を探ってみましょう。照明や時間帯、首との色の差など、思わぬ要因が関わっていることがあります。
店舗と自宅の照明の違い
コスメ売り場やドラッグストアの店頭は、商品を美しく見せるために明るい照明や暖色系のライトが多用されている傾向があります。そのため、店舗では自然に見えた色でも、自宅の照明の下では違って見える場合があります。
たとえば、蛍光灯は青白く、電球色は黄みを帯びて見えます。一方で、自然光が差し込む屋外に出ると、光の性質が変わるため、店頭で見たときとは全く異なる印象を受けるケースは少なくありません。同じファンデーションでも、光の種類によって色の印象は変わります。購入時と使用時の環境が違うことが、色が合わないと感じる一因になっているでしょう。
時間経過による皮脂のくすみ
ファンデーションは、塗った直後と数時間後で色が変わることがあります。皮脂が出ると、ファンデーションの成分と混ざり、酸化して暗く見えるためです。これは「くすみ」と呼ばれる現象で、特に皮脂の多い方に起こりやすくなります。
朝は合っていたのに夕方には暗く感じるという場合は、この変化が原因かもしれません。特に油分の多い肌質の方や、汗をかきやすい季節にはこの変化が顕著に現れるため、時間の経過とともに色が合わなくなったと感じるでしょう。また、下地や化粧水の量が多すぎても、ファンデーションが皮脂と混ざりやすくなります。
首と顔の境界での色味差
顔だけを見て色を選ぶと、首との色の差が目立つことがあります。顔は日焼けしやすく、首は日が当たりにくいといった違いがあるためです。日常的に顔へ日焼け止めを念入りに塗っていても、首元の紫外線対策が不十分だと、首のほうが暗く日焼けしてしまうことがあります。
顔のベースメイクを顔の皮膚色だけに合わせると、首との境界線でくっきりと色の差が目立つ原因となります。特にフェイスラインで色が切り替わると、仮面をつけたような印象になってしまいます。顔だけでなく首との境目まで含めて色を見ることが大切です。
色が合わないときの対処法
すでに購入したファンデーションの色が合わない場合でも、すぐに諦めて処分する必要はありません。ほかのベースメイクアイテムを上手に組み合わせることで、自然なトーンへ調整できます。諦めて捨てる前に試したい3つの対処法を紹介します。
コントロールカラーでの補正
コントロールカラーとは、肌の色味を整える下地のことです。ファンデーションの前に使うことで、色の見え方を変えられます。色ごとの主な役割は次のとおりです。
- ピンク系:血色を足して肌を明るく見せたいときに向いています。
- イエロー系:赤みやくすみをカバーし、肌色を均一に整えます。
- グリーン系:ニキビ跡や頬の赤みを抑える効果が期待できます。
- ラベンダー系:黄ぐすみを抑えて透明感を出したいときに使えます。
ファンデーションが白く浮く場合は、イエロー系やベージュ系を選ぶとなじみやすくなります。一方、黄色すぎると感じるなら、ピンク系で血色を足してみてください。
暗い色はシェーディングに活用
ファンデーションが肌の色より暗すぎる場合は、シェーディングとして活用する方法があります。シェーディングとは、肌より暗い色を使って顔に自然な影をつくり、立体感を演出するメイク方法です。暗めのファンデーションは、フェイスラインや髪の生え際、頬骨の下などに取り入れると、顔に陰影をつけられます。
塗る際は、ブラシやスポンジに少量を取り、影をつくりたい部分に薄くのせましょう。一度に多く塗ると色の境目が目立ちやすくなるため、少しずつ重ねながら、周囲の肌との境目を丁寧にぼかすことがポイントです。
また、暗めのリキッドファンデーションであれば、手持ちの明るいファンデーションと混ぜ合わせて、肌になじむ色に調整する方法もあります。単体では暗すぎるファンデーションも、シェーディングや色味の調整に活用することで、無駄なく使い切りやすくなります。
明るい色はハイライトに活用
反対に、ファンデーションが肌の色より明るすぎる場合は、ハイライトとして活用できます。ハイライトとは、肌より明るい色を部分的にのせることで、光が当たったような明るさや立体感を演出するメイク方法です。
頬骨の高い位置や鼻筋、目の下、額の中央、あご先などに部分的に取り入れると、顔の中心に自然な明るさを与えられます。顔全体に塗ると白浮きするような色でも、ポイント使いすることで、メリハリのある仕上がりを目指せます。
使用する際は、ファンデーションを少量ずつ指やスポンジ、ブラシに取り、明るさを加えたい部分に薄くのせましょう。肌との色の境目が目立たないよう、周囲に向かって丁寧になじませることが大切です。
なお、パールやラメによる光沢がないため、自然な仕上がりのハイライトとしても活用できます。明るさが強すぎる場合は、手持ちの肌色に合うファンデーションと混ぜて色味を調整するのもひとつの方法です。
自然になじませる塗り方のコツ
色が少し合っていなくても、塗り方を工夫すれば違和感を抑えられます。ここでは、特に意識したい3つのコツを紹介します。
フェイスラインの薄塗り
ファンデーションは、顔の中心から外側に向かって塗るのが基本です。中心にしっかり塗り、フェイスラインに近づくほど量を減らしていくと、境目が目立ちません。
最後に、何もついていないスポンジやブラシで、輪郭に向かって軽くぼかします。こうすることで、顔と首の間にできる色の段差が和らぎます。境界線の塗布量を極限まで減らす工夫により、多少の色味の違いがあっても首元へスムーズにつながるようになるでしょう。
首元への自然な馴染ませ方
首との色の差が気になるときは、首にも薄くファンデーションをのばします。ただし、顔と同じ量を塗ると、衿元に色が移ることがあります。そのため、顔に使った残りを手の甲で伸ばし、首にのせる程度で十分です。
また、首の色が顔より暗い場合は、フェイスラインを少し暗めの色でぼかす方法もあります。首まで同じ色にしようとせず、境目をぼかすことを意識してください。
湿らせたスポンジでの密着
水で濡らして絞ったスポンジを使うと、ファンデーションが肌に密着しやすくなります。余分な水分を取るため、スポンジは清潔なタオルで軽く押さえてから使いましょう。
スポンジを肌にスタンプのようにのせていくと、ムラが出にくくなります。こすって塗ると、ファンデーションがよれたり、色が濃くなったりします。軽くたたくように使うのがコツです。
自分に合う色を選ぶポイント
次にファンデーションを購入する際は、失敗を減らす選び方を知っておくと安心です。ここでは、色を選ぶときに確認したい3つのポイントを紹介します。
フェイスラインでの色合わせ
色を試すときは、手の甲や頬ではなく、フェイスラインで確認するのがおすすめです。フェイスラインは顔と首の境目にあたり、色の差が最も出やすい部分です。
具体的には、2〜3色を選び、フェイスラインに線を引くように塗ってみます。境目がもっとも自然に見える色が、自分に合う色の目安になります。顔と首の両方にまたがるように塗布し、遠目から鏡で確認したときに双方の色となじんでいるトーンを選ぶのがベストです。
明るい自然光での色味確認
色を確認するときは、窓際や屋外など、自然光の下で見るのが理想的です。店舗の照明は肌をきれいに見せるため、色の判断がしにくくなります。ガラス窓の近くや屋外の明るい場所で鏡を覗き、肌から白く浮いていないか、逆に赤みや黄みが目立ちすぎていないかを客観的にチェックしてみてください。
そこで違和感がなければ、日常の光の下でも合う可能性が高いでしょう。また、数時間つけたまま過ごして、色の変化を確かめる方法もあります。
パーソナルカラーの把握
パーソナルカラーとは、肌や髪、瞳の色と調和する色の系統のことです。大きく、黄みを帯びたイエローベースと、青みを帯びたブルーベースに分かれます。ファンデーションの色は、この系統に合わせると、肌になじみやすくなります。
たとえば、イエローベースの方は黄みのあるオークル系が合いやすく、ブルーベースの方はピンク系が合いやすいとされています。ただし、あくまで目安のひとつです。自分の判断が難しいときは、化粧品売り場などで相談してみるのもよいでしょう。
まとめ
ファンデーションの色が合わない原因には、照明の違いや皮脂によるくすみ、首との色の差などがあります。商品が悪いとは限らないため、まずは原因を確かめることが大切です。
すでに購入した商品は、コントロールカラーで色味を調整したり、シェーディングやハイライトとして活用したりできます。さらに、フェイスラインを薄く塗り、湿らせたスポンジで密着させると、自然な仕上がりになります。
次に選ぶときは、フェイスラインで色を確認し、明るい自然光の下で見てみましょう。パーソナルカラーも、選ぶ際の一つの目安になります。自分の肌に合う一本を見つけて、毎日のメイクを気持ちよく楽しんでください。



