飛行機に乗った際、肌のカサつきや喉のカラカラ感が気になった経験はありませんか。フライト中の機内は、地上と比べて湿度が低く、乾燥しやすい環境です。対策をしないまま長時間過ごすと、肌の水分が奪われ、乾燥によるトラブルにつながります。
本記事では、機内が乾燥する理由や、搭乗前に行いたい乾燥対策、機内へ持ち込めるおすすめの保湿グッズなどについて解説します。
目次
飛行機の機内が乾燥する理由
なぜ飛行機の機内は乾燥しやすいのでしょうか。まずは、その仕組みと肌や体への影響を理解しておきましょう。
機内の湿度が低い原因
飛行機の機内が乾燥する大きな理由は、上空の乾いた空気を取り込んで機内に循環させているためです。飛行機が飛ぶ高度約1万メートルの上空では、気温がマイナス50℃以下になることもあります。上空の空気は水分量も少なく、非常に乾燥した状態です。この空気を機内に取り込み、エアコンで適切な温度まで温めて循環させています。
空気は温度が上がると相対湿度が下がるため、機内の湿度は10〜20%程度まで低下するといわれています。一般的な住宅でも、冬は空気が乾燥して湿度が下がりますが、機内はそれよりもさらに乾燥した環境です。
さらに、飛行中は機内の空気が常に循環しています。長時間のフライトでは、こうした乾燥した環境に長くいることになるため、肌のカサつきや喉の乾燥、目の乾きを感じやすくなります。「上空の乾いた空気」+「機内で温められた空気」+「長時間のフライト」が重なることで、機内では乾燥を感じやすくなるのです。
乾燥が肌と体に与える影響
湿度が低い環境で長時間過ごすと、肌や喉、目などに乾燥による不快感が生じることがあります。具体的には、次のような変化が挙げられます。
- 肌トラブル:角質層の水分が蒸発すると、肌のバリア機能が低下し、カサつきや粉吹き、突っ張り感などにつながります。
- 喉や鼻の不快感:喉や鼻の粘膜が乾燥すると、ヒリヒリした痛みや違和感を覚えることがあります。乾いた空気による風邪などの感染症への対策も意識しましょう。
- 目の乾き:涙が蒸発しやすくなるため、目の乾燥やゴロゴロ感、かすみなどにつながることがあります。コンタクトレンズを使用している方は、特に乾燥を感じやすくなります。
搭乗前に実践すべき乾燥対策
乾燥による肌への負担を抑えるには、飛行機に乗る前の準備が大切です。あらかじめケアしておくことで、機内でも快適に過ごしやすくなります。
搭乗前の高保湿スキンケア
当日の朝や搭乗前のスキンケアでは、普段よりも保湿を意識したお手入れを行いましょう。洗顔後は、保湿成分が配合された化粧水を手のひらでやさしくなじませ、肌全体を整えてください。化粧水の後は、美容液や乳液、クリームなどを重ねます。最後に油分を含むアイテムで肌を整えると、補った水分の蒸発を抑えられます。セラミドやヒアルロン酸、アミノ酸などの保湿成分が配合されたアイテムを選ぶのもよいでしょう。
長時間のフライトでは、搭乗前にメイクを落としてスキンケアを済ませておく方法も有効です。空港の化粧室などで肌を整えてから搭乗すれば、機内でのケアもシンプルにできます。
乾燥を防ぐベースメイク
フライト中もメイクをして過ごす場合は、ベースメイクの選び方を工夫しましょう。パウダータイプのファンデーションは、肌の乾燥が気になるときに粉っぽさが目立ちやすいため、リキッドタイプやクリームタイプなど、しっとりした仕上がりのアイテムが向いています。クッションファンデーションを選ぶのも一つの方法です。化粧下地も、保湿成分が配合されたものを選ぶとよいでしょう。
仕上げのフェイスパウダーは顔全体にたっぷりつけず、テカリが気になるTゾーンなどに限定すると、乾燥による粉っぽさを抑えられます。メイクをしない場合は、日焼け止めと保湿アイテムだけで仕上げるのもおすすめです。
機内でおすすめの保湿グッズ
機内では、座席で手軽に使える保湿アイテムを用意しておくと便利です。乾燥が気になったときにすぐ使えるよう、必要なものは手荷物の取り出しやすい場所に入れておきましょう。ここでは、機内で使いやすいおすすめの保湿グッズを紹介します。
メイクの上から使える保湿液
機内で便利なのが、メイクの上から使えるミストタイプの化粧水や保湿スプレーです。手軽に使えるため、座席でこまめにケアしたいときに向いています。
ただし、水分だけを補うタイプのミストは、使用後に肌表面の水分が蒸発すると、乾燥を感じることがあります。保湿を重視するなら、油分を含む2層タイプや、保湿成分が配合されたミストを選びましょう。使用するときは、スプレーしてから手のひらで軽く押さえるようになじませると、顔全体に均一に広げられます。
機内で役立つシートマスク
長時間のフライトで集中ケアを行いたい場合は、シートマスクの活用がおすすめです。乾燥しきった角質層に十分な水分と美容成分を効率よく届けられます。機内で使うなら、周囲を気にせずケアできる部分用マスクや、透明なタイプを選ぶと使いやすいでしょう。
シートマスクを外した後はそのまま放置せず、必ず乳液やクリームなどを重ねて水分を閉じ込めることが大切です。油分補給を行わないと逆に乾燥が進む原因になります。
液体物の機内持ち込みルール
保湿ミストや化粧水、クリームなどを国際線の機内に持ち込む場合は、液体物の持ち込みルールを確認しておきましょう。国際線では、液体・ジェル・クリームなどを機内へ持ち込む際に一定の制限があります。
一般的には、次のようなルールが設けられています。
- 容器のサイズ:あらゆる液体物(ジェル・クリーム・美容液を含むシートマスクも対象)は100ミリリットル(100グラム)以下の容器に入れること。
- 袋の規定:容量1リットル以下で縦横合計40センチ以内の透明なジッパー付きプラスチック袋に入れること。
- 数量制限:1人につき1袋まで持ち込み可能。
普段使っているスキンケア用品を持ち込む場合は、100ミリリットル以下の容器に小分けしておくと便利です。必要な量だけ準備すれば、荷物のかさも抑えられます。
機内でできる簡単な乾燥ケア習慣
水分の取り方やスキンケアの方法など、機内での過ごし方を少し工夫するだけでも乾燥対策につながります。ここでは簡単にできる乾燥ケアについて紹介します。
こまめな水分補給のタイミング
呼吸や皮膚からの蒸発などでも体内の水分は失われてしまいます。喉が渇いたと感じる前に、水や白湯をこまめに飲むのが理想的です。
飲むタイミングとしては、搭乗直後や食前食後、目が覚めた時などが挙げられます。一度に大量の水を飲むと排尿によってかえって水分が失われやすくなるため、少しずつ頻繁に補給することを意識しましょう。なお、カフェインやアルコールには利尿作用があるため、飲み過ぎには注意が必要です。
重ね塗りで乾燥を防ぐ順番
機内でスキンケアアイテムを付け直すときは、アイテムを使う順番にも気を配りましょう。すでにメイクをしている場合は、メイクの上から使えるアイテムを選ぶこともポイントです。
基本的な手順は次の通りです。
1. 水分補給:メイクの上から使えるミスト化粧水やおしぼりで肌に潤いを与えて整えます。
2. 栄養補給:美容液や美容オイルを優しく馴染ませてください。
3. 油分でフタ:マルチバームや保湿クリームを塗って水分を閉じ込めましょう。
水分補給だけで終わらせず、油分でしっかり保護する工程をセットで行うことが、乾燥環境で潤いを保ち続けるコツです。
目元や唇などパーツ別の保湿
顔の中でも、目元や唇は乾燥を感じやすい部分です。顔全体のケアだけでなく、乾燥が気になるパーツを重点的にケアしましょう。
唇は皮脂腺がないため乾燥しやすく、カサつきや皮むけにつながることがあります。高保湿なリップクリームやリップバームを手荷物に入れておき、乾燥が気になったときに塗り直しましょう。目元は、アイクリームやスティック状の美容液などをやさしく馴染ませると、乾燥によるトラブルを防げます。
また、保湿機能がついた濡れマスクを使う方法もあります。喉や鼻の乾燥が気になるときにも役立つため、長時間のフライトでは手荷物に入れておくと便利です。
まとめ
飛行機の機内は湿度が低く、長時間過ごすと肌や喉などの乾燥を感じやすい環境です。搭乗前のスキンケアや保湿グッズの準備に加えて、フライト中の過ごし方も工夫しましょう。
機内では水や白湯などをこまめに飲み、お肌にはミストやバームを活用してケアを行いましょう。特に目元や唇など、乾きやすいパーツを意識してお手入れすることがポイントです。
すべての対策を一度に取り入れる必要はありません。自分が続けやすい方法を選び、搭乗前から機内までのケアに取り入れてみてください。乾燥対策をしっかり準備して、目的地まで快適に過ごしましょう。



