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拭き取り化粧水はクレンジング代わりに使える?正しいクレンジング方法や注意点を解説

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「拭き取り化粧水でメイクを落とせる?」「クレンジングの代わりに使える?」そうお考えの方に向けて、本記事では拭き取り化粧水の役割からクレンジングとの違いまで解説します。

それぞれの正しい使い方や、間違った使用が招く肌トラブルなどを理解することで、お肌が荒れるのを防ぐことにつながります。

目次

  1. 拭き取り化粧水とは何か
  2. 拭き取り化粧水の正しい使用方法
  3. 洗顔・クレンジング・拭き取り化粧水の役割
  4. 拭き取り化粧水の注意点
  5. まとめ

拭き取り化粧水とは何か

拭き取り化粧水の基本的な特徴

拭き取り化粧水とは、洗顔では落としきれなかった古い角質や毛穴の奥の汚れ、余分な皮脂などをコットンで優しく拭き取ることで取り除くスキンケアアイテムです。肌を清潔な状態に整え、その後のスキンケアアイテムの浸透をサポートする役割があります。

主な目的は、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促し、ごわつきやざらつき、くすみなどの肌トラブルをケアすることです。古い角質が肌表面に残っていると、肌のごわつきや毛穴詰まり、くすみの原因となることがあります。

一般的な化粧水が肌に水分や保湿成分を「与える」ことを目的としているのに対し、拭き取り化粧水は不要な汚れや古い角質を「取り除く」ことに重点を置いています。

一般的なクレンジングとの成分比較

拭き取り化粧水とクレンジングは、どちらも肌の汚れを落とすアイテムですが、その役割と配合成分に大きな違いがあります。

クレンジングの主な役割は、メイクや油性の汚れを落とすことです。 一般的に、オイル、ジェル、クリームなどのタイプがあり、メイクの油分と馴染ませて洗い流すことで汚れを除去します。

一方、拭き取り化粧水は、クレンジングや洗顔で落としきれなかった水性の汚れや古い角質、余分な皮脂を取り除くことを目的としています。 多くの場合、水性のベースに、角質を柔らかくしたり剥がれやすくしたりするAHA(フルーツ酸)やBHA(サリチル酸)といったピーリング成分、皮脂や汚れをオフする清浄成分、さっぱりとした使用感を与えるアルコール(エタノール)などが配合されています。

ただし、最近ではクレンジングウォーターの中には拭き取り化粧水としても使える製品や、その逆の機能を持つ製品も存在しますが、基本的には用途が異なるため、それぞれの目的に合った製品を選ぶことが重要です。

拭き取り化粧水の正しい使用方法

拭き取り化粧水は、その名の通りコットンに含ませて肌を優しく拭き取ることで、肌表面の不要なものを取り除くスキンケアアイテムです。主に以下のようなシーンで活用できます。

拭き取り化粧水の活用シーン

朝の洗顔代わりとして

忙しい朝に時間をかけたくない場合、拭き取り化粧水は洗顔の代わりとして活用できます。寝ている間に分泌された皮脂や汗、ほこりなどを手軽に拭き取り、肌を清潔な状態に整えます。これにより、その後のメイクのノリが良くなる効果も期待できます。

洗顔後の残存汚れや古い角質の除去に

クレンジングや洗顔で丁寧に洗い流したつもりでも、肌にはわずかな汚れや古い角質が残っていることがあります。拭き取り化粧水は、これらの残存汚れや、肌のターンオーバーによって剥がれ落ちるべき古い角質を穏やかに取り除くことを主な目的としています。

スキンケアの導入(ブースター)として

古い角質や余分な皮脂が除去されることで、肌表面がなめらかになり、次に使う化粧水や美容液といったスキンケアアイテムが角質層へ浸透しやすい状態に整います。これにより、スキンケアの効果を高める「導入ケア」としての役割も果たします。

肌のゴワつきやくすみ、毛穴ケアに

古い角質が蓄積すると、肌のゴワつきやくすみの原因となることがあります。拭き取り化粧水でこれらを取り除くことで、肌のキメが整い、透明感のある明るい印象の肌へと導きます。また、毛穴の詰まりを防ぎ、毛穴ケアにも繋がります。

クレンジングとしては活用できない

「拭き取り化粧水」をクレンジングの代わりとして使用することは推奨されません。拭き取り化粧水とクレンジングは、それぞれ異なる役割と目的を持っています。

メイクを落とす成分が不足している

拭き取り化粧水の主な役割は、洗顔で落としきれなかった古い角質や皮脂、ほこりなどの水性の汚れを取り除くことです。メイクは油性の汚れであるため、油性の汚れを分解する成分を配合したクレンジング料でなければ、しっかりと落とすことはできません。拭き取り化粧水でメイクを落とそうとしても、十分に落ちない可能性が高いです。

肌への摩擦負担が大きい

メイクを落とそうと拭き取り化粧水で肌を強くこすると、肌に過度な摩擦が生じます。この摩擦は肌表面の角質層を傷つけ、肌のバリア機能を低下させる原因となります。結果として、肌荒れや乾燥、敏感肌の悪化を招くリスクが高まります。

毛穴の奥の汚れは落としきれない

拭き取り化粧水は肌表面の古い角質や軽い汚れを取り除くのに適していますが、毛穴の奥に詰まったメイク汚れや頑固な皮脂汚れを完全に除去する力はありません。メイクをした日は、必ずクレンジング剤でしっかりとメイクを落としましょう。

拭き取り化粧水の正しい使い方

拭き取り化粧水の効果を最大限に引き出し、肌への負担を最小限に抑えるためには、正しい使い方を実践することが重要です。

コットンにたっぷり含ませる

拭き取り化粧水を使用する際は、必ず柔らかい素材のコットンを用意し、化粧水がコットンにひたひたになるまでたっぷりと含ませてください。量が少ないとコットンと肌の間に摩擦が生じやすくなり、肌に負担をかけてしまう原因となります。

優しく丁寧に拭き取る

コットンを指で挟み、肌の上を滑らせるように優しく拭き取ります。力を入れてゴシゴシとこすったり、何度も同じ場所を拭いたりするのは避けましょう。顔の中心から外側へ、下から上へ向かって、肌をいたわるように丁寧に行うのがポイントです。

使用頻度に注意する

拭き取り化粧水は、製品によって推奨される使用頻度が異なります。毎日使用できるマイルドなタイプもありますが、一般的には週に2~3回程度の使用が推奨されることが多いです。過度な使用は肌のバリア機能を低下させる可能性があるため、製品の記載をよく確認し、肌の状態に合わせて使用頻度を調整しましょう。

洗顔・クレンジング・拭き取り化粧水の役割

美しい肌を保つためには、それぞれのアイテムが持つ役割を理解し、適切に使い分けることが重要です。洗顔、クレンジング、拭き取り化粧水は、それぞれ異なる種類の汚れにアプローチし、肌を健やかな状態に導きます。

洗顔の役割

洗顔は、主に汗やほこり、古い角質、過剰な皮脂といった水性の汚れを落とす役割を担っています。朝の洗顔では、睡眠中に分泌された皮脂や寝汗、寝具のほこりなどを洗い流し、清潔な肌で一日をスタートさせるために行われます。また、夜のクレンジング後には、メイク汚れを浮かせたクレンジング料の洗い残しや、クレンジングだけでは落としきれない水性の汚れを取り除く役割もあります。洗顔によって肌を清潔に保つことで、その後に使う化粧水や美容液などのスキンケアアイテムが浸透しやすい状態に整えることができます。

クレンジングの役割

クレンジングは、ファンデーションやポイントメイク、日焼け止めなどの油性の汚れや、毛穴に詰まった皮脂汚れ、角栓などを落とすためのものです。これらの油性の汚れは、通常の洗顔料では十分に落としきることができません。クレンジング剤に含まれる洗浄成分が油分と混ざり合い、メイクや毛穴の奥の汚れを浮かせ、肌から洗い流しやすくします。メイクや紫外線吸収剤が配合された日焼け止めを使用した日は、まずクレンジングでこれらの油性汚れをしっかりと落とすことが、健やかな肌を保つための最初のステップとなります。

拭き取り化粧水の役割

拭き取り化粧水は、クレンジングや洗顔だけでは落としきれなかった古い角質や余分な皮脂、肌に残った微細な汚れなどを優しく拭き取ることを主な役割とします。肌表面の不要な角質を取り除くことで、肌のごわつきやくすみをケアし、なめらかな肌触りへと導きます。

また、肌のターンオーバーをサポートし、次に使う保湿化粧水や美容液の浸透*を高める「プレ化粧水」や「導入液」としての役割も期待できます。

ただし、拭き取り化粧水はメイクを落とすためのクレンジング剤とは異なり、あくまで洗顔後の補助的なケアアイテムであるため、クレンジングの代わりとして使用することはできません。

拭き取り化粧水の注意点

摩擦による刺激に注意

拭き取り化粧水を使用する際は、コットンと肌の間に摩擦が生じやすい点に注意が必要です。過度な摩擦は肌のバリア機能を損ね、乾燥や赤み、かゆみなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。

コットンに十分な量を含ませ、肌の上を滑らせるように優しく拭き取ることが大切です。特に敏感肌の方は、刺激の少ない製品を選び、より一層丁寧なケアを心がけましょう。

過剰な使用を避ける

拭き取り化粧水は、古い角質や不要な皮脂を取り除く効果が期待できますが、毎日、あるいは一日に何度も使用すると、肌に必要な潤いや角質まで取り除いてしまう可能性があります。これにより肌の乾燥が進み、かえって肌トラブルを招くことになりかねません。製品の推奨する使用頻度を守り、肌の状態を見ながら使用することが重要です。

一般的には、週に2〜3回程度の使用が目安とされていますが、肌質や製品によって異なります。

まとめ

本記事では、拭き取り化粧水がクレンジングの代わりになるのかという疑問について解説しました。拭き取り化粧水は洗顔で落としきれない古い角質や余分な皮脂を取り除く役割がありますが、メイク汚れや毛穴の奥の汚れをしっかり落とす力はありません。

メイクをした日は必ずクレンジングを使用し、その後に洗顔、そして必要に応じて拭き取り化粧水を取り入れることで、肌への負担を抑えながら健やかな肌を保つことができます。それぞれのアイテムの役割を理解し、正しく使い分けましょう。

 

 

 

 

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